東海聖化交友会 発行日 2004年4月15日
東 海 聖 会 報 発行人 東海聖化交友会・小林光生
No. 14
救いからきよめまで 教派の流れ
日本ホーリネス教団
愛する者を天に送って 良書紹介
デニス・アップルビー
「ヨルダン川をこえて」
愛する者を天に送って
インマヌエル磐田教会  佐 藤 道 直
 一年前の3月16日、40年間伝道者の妻として、6人の娘たちの母として共に生きてきた昌子を主の御許にお送り致しました。「妻と結ばれ、二人は一心同体となる」(エペソ5章31節)とありますが、大切な自分の『からだの一部』を失ったような喪失感は否めませんが、天国での再会の御約束を信じて慰めをいただいております。脳出血による4年8カ月に及ぶ闘病生活は『たとい死の影の谷を歩むとも』──佐藤昌子牧師追憶集──に記させていただきましたので、そちらをお読みください。時々、溢れる涙を押さえながら、主から受けた恵みの応答として書かざるを得ないという思いで、押し出されるようにして書かせて戴きました。本人はこ気管切開をして声を出すことも、寝返り一つすることもできません。ただ、こちらの語り掛けには目だけパチパチとさせて応答してくれました。本人は長い「死の陰の谷」で何を考えていたのでしょうか。
 ヘンリ・ナウエンは『最大の贈り物』という著書の中で、こんなことを言っております。「人がだんだんと衰弱し、死に近づく時に介護するということは、『あなたは神の愛する娘、あなをは神の愛する息子である』と言い続けて信仰を助けることである。十字架のもとに立つマリアは、十字架のもとにたたずみ、イエスが『わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか。』(マタイ27章46節)という声を聞きながら、神は決して見捨てられたのではない。御父に見捨てられたという経験を乗り越えて、『父よ。わが霊を御手にゆだねます。』(ルカ23章46節)と言うことができるように勇気づけていたのだ。」真の牧会者、介護者とならせていただきたいと願っております。

ホームへ戻る